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カテゴリ:横須賀水中処分隊( 69 )

200906 横須賀水中処分隊の皆様(6)「手に」

数時間前に投稿した『ぐらふぃこ』と同様に,こちら『てくの』も「蜘蛛の糸」です.今夜(今朝)は,700pixから投稿します.予定外の仕事に夜になって入り,ますます時間が詰まっています.
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2009年6月『YOKOSUKA軍港めぐり』にて 海上自衛隊さん横須賀警備隊「横須賀水中処分隊」爆発物処理班の皆様

この便での見学で,とても印象に残ったのは,純白のロープ.そして,処分艇さんの縁に綴られている様.実に見事に綴られています.美しいと云う事は,極めて「効率的・機能的」である,と云う事でもあると思うのです(例によって,新米見学者の勝手な解釈ですが).丁度,親族の工場でも,このように綴られるものがあります.20mを超える生地.そう云えば,工場内にはロープもたくさんあります.生地を吊り上げる際に使用します.「帆船」と似ているようにも思えます.今,頭に閃きました(本当に).何故,処分艇さんのロープがとても気になるのか.何より,何故,EOD=水中処分員さんに強く惹かれる(曳かれる)のか,一つ判った気がします.物心がついた頃から,ずっと見続けている「一族の生業=工場=染色職人=人の力=技術」.全く分野は違うのですが,「本質」に共通する部分があるからではないか…と.水中処分員の皆様は,「高度な技術」.身一つで向き合われると云う事は,個人の技術の真価を問われる,と云う事.技術は頭だけで理解するものではなく,身に付いていなければ,「技術」とは云えないのでは…誰もが身につけられるものではなく,選ばれた人に限られるもの.手から手に伝わるもの.継承されてゆくもの.目に見えるけど,見えないもの.

新米見学者,勝手にいろいろと考えるものです.でも,考えて考えて,観て学んで.少しずつ,一つずつ判って来ているように…思い込んでいるだけでしょうか.
by wissenbrristol | 2009-06-12 05:40 | 横須賀水中処分隊

200906 横須賀水中処分隊の皆様(5)「納まる」

1秒毎の1場面.続く3秒3場面のうちの3秒め.「これ以上は寄れない.これ以上は引けない視界」.でも,この距離で良かったのです.実際には,見学のSea Friend1号さんとどれほど距離が開いていたのか思い出せませんが(常にファインダ内からの記憶)ぎりぎりファインダ内いっぱいの記録です.ここ『てくの』初の連続3投稿となりました.
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2009年6月『YOKOSUKA軍港めぐり』にて 海上自衛隊さん横須賀警備隊「横須賀水中処分隊」爆発物処理班の皆様

「掲げられたクウキ」がお背中に納まる直前の場面.この日,この地点には,横須賀水中処分隊の皆様と共に大勢の方々が集まっていました.画角いっぱいに皆様が点在されている,と云う場面は,殆どありませんでした.交通船さんがいらした事も初めてだと思います.使用しているレンズの倍率を上げた事もあると思いますが,ここ『てくの』に投稿すべき,「技術」が洋上に凝縮されている場面が格段に増えました.現在,速報性の高い『本館』『別館』を先行して投稿しています.700pixは,ライブラリィ的ブログですので,後を追う形で投稿しています.

この日,この時,この場所に居なければ,殆ど私たち「一般人」が目にする事のない光景.しかも,洋上ですから,尚の事です.普通に目にする機会は滅多にありません.もし,目にする機会があるとしても,断片的です.映像であるかもしれませんし,紙媒体かもしれませんが,かなり確率は低くなります.それもほんの数秒.ほんの数枚(もしかしたら1枚だけの場合も).勿論,今回のご準備されている場面も3秒間です.ほんの一瞬.でも,ここ『てくの』が続けられる限り,1枚ずつ,一瞬ずつが積み重ねられてゆきます.横須賀水中処分隊の皆様や水中処分員の皆様,潜水員の皆様の一瞬ずつが積み重ねられた時,徐々に皆様の「任務」が観えて来る筈です.少しずつ…少しずつ.でも…皆様が真の実力を発揮される「海の中」は…

常に「全て」は揃いません.でも,何事も一度にいっぺんに「全て」が揃う訳ではありません.皆様がこうして日々,さまざまな訓練をされているように,「全ては積み重ね」.見学・記録する事の可能な(赦された)限りで,新米見学者も地道に積み重ねてゆくのです.

重要な事は多々凝縮されているのですが,写真で伝え切れない事で,とても重要な事.それは「気象条件」.この日,この場所は,かなりの強風でありました.文字で書いたり,耳で聴くだけでは「単に強風」になってしまいがちですが,「強風」と云うのは,どれほど人の判断力を鈍らせ,動作を阻むものであるか.それだけは,実際に「この日,この場所」でなければ判らない事でもあります.皆様が至極「当たり前に普通」にしていらっしゃる対比.このとても重要な事がどうしても伝えられないのです.
by wissenbrristol | 2009-06-10 01:27 | 横須賀水中処分隊

200906 横須賀水中処分隊の皆様(4)「背負う」

1秒毎の1場面.続く3秒3場面のうちの2秒め.「中央」.この地点の記録は単焦点のレンズで撮影されています.これ以上寄れませんし,引く事も出来ません.「動かせない視界」に如何に納める事が出来るのか.
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2009年6月『YOKOSUKA軍港めぐり』にて 海上自衛隊さん横須賀警備隊「横須賀水中処分隊」爆発物処理班の皆様

前回の投稿にも書きましたが,ほぼ中央の処分艇さんにいらっしゃるのが横須賀水中処分隊の皆様.前回の投稿の1秒後です.「掲げられたクウキ」がお背中に納まろうとしています.周囲には,大勢の方々のお姿が観えます.横須賀水中処分隊の方々,潜水員の方々,もしかして…他ご所属の方々も.この場面は,冒頭の通り,「これ以上寄れない,これ以上引けない視界」のほぼ撮ったままの状態ですが,この距離です.さまざまな「技術」「動き」「流れ」が洋上に溢れていた,この日の見学.知識の足りない新米見学者が拙い感想を書き連ねるのは,甚だ「蛇足」でありましょう(既に結構書いてしまっていますが).ここ『てくの』初,連続3回投稿です.あと1回投稿します.
by wissenbrristol | 2009-06-09 23:44 | 横須賀水中処分隊

200906 横須賀水中処分隊の皆様(3)「掲げる」

どのように投稿するか思案した3枚の写真.3枚の連続する場面.1投稿に3場面?1投稿に1場面ずつ?結論は,1投稿に1場面ずつ.続く1秒ごとの場面を3回連続で投稿します.1秒毎の3秒間です.
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2009年6月『YOKOSUKA軍港めぐり』にて 海上自衛隊さん横須賀警備隊「横須賀水中処分隊」爆発物処理班の皆様

まさに『てくの』です.技術が凝縮されている1場面.1秒間…いえ,一瞬.掲げられる「クウキ」.こうして背負われるには,勿論,それ相応の「順序」「理由」がある筈なのですが,新米見学者には,まだ判りません.写真中央部分に集まっていらっしゃるのが,横須賀水中処分隊の皆様…と云っても,この日は,一体何名の方々が洋上にいらしたのか判らぬほど,大勢の方々が訓練をご一緒されていました.横須賀水中処分隊の皆様,まだ正確なご所属名が判らず大変申し訳ありませんが…潜水員の方々,でも,実際には他のご所属の方々もいらっしゃるのかもしれません.各地点で同時進行です.ほぼ正面にカメラを据え,順に記録しました.「技術」が洋上に溢れている…と云う印象です.どのような訓練をなさっているのか,場面を的確に「解説」できる程の身分でもありません.知識も足りません.ですが,写真に記録する事は出来ます.的確に説明・解説出来ない代わりに,写真を観て戴く.「判る人には判り」,私のように「詳しくは判らないけど,初めて観た…」と云う人にも,必ず「何か」が伝わる筈です.1枚の写真もなければ,「0」です.
by wissenbrristol | 2009-06-09 23:26 | 横須賀水中処分隊

200906 横須賀水中処分隊の皆様(2)「YF2135」

では,『別館』0603大作投稿前に,『てくの』と『ぐらふぃこ』を投稿しましょう.但し,少し時間をずらして.今回,700pixで投稿出来る場面が多々ある筈です.特に,ここ『てくの』は多くなるでしょう.
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2009年6月『YOKOSUKA軍港めぐり』にて 海上自衛隊さん横須賀警備隊「横須賀水中処分隊」爆発物処理班の皆様

前回の投稿より時間が遡っています.ここ『てくの』は,正確に時間の流れを追っての投稿ではありませんので,その時々において,連動する各ブログと調整しながらの投稿をします.前回は,船首部分ほんの少しだけ写っていたのが,こちらの交通船YF2135号さんです.傍らにいらっしゃるのは横須賀水中処分隊の方々の処分艇さん.そして,恐らく,この時,お姿が観えている方々の多くは横須賀水中処分隊の皆様であると思われますが,他の部隊の方々もご一緒されている事と思います.また,YF2135号さんは「交通船」.ほぼ同じ目線の高さからでは判りませんが,もっとたくさんの方々がYF2135号さん内にいらっしゃる事と思います.これまでの見学で最も規模の大きな訓練が行われようとしているようです.交通船さんのご所属は,横須賀水中処分隊の皆様と同じく横須賀警備隊.その為,『YOKOSUKA軍港めぐり』でも,各地点でお目にかかれる機会が多いのですが,殆どの場合は,もう少し小柄の交通船さんです.こちらのYF2135号さんは,これまでで…2,3回であったと思います.よりたくさんの方々が移動される際に出て来られるのですね.船首部分が,そのまま海と繋がっています.こうした場面を見学出来たのも,今回が初めてです.とにもかくにも,この日は「初めて」が多々あった見学です.
by wissenbrristol | 2009-06-07 21:49 | 横須賀水中処分隊

200906 横須賀水中処分隊の皆様(1)flag red power station

最新の記録で投稿しましょう.こちら『てくの』は,時系列での投稿ではありませんので,突如時間が数ヶ月遡る時もあります.現在,『別館』投稿の為,全ての画像を確認しつつ,同時に700pix版を作成しますので,今夜は700pix版から投稿します.
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2009年6月『YOKOSUKA軍港めぐり』にて 海上自衛隊さん横須賀警備隊「横須賀水中処分隊」爆発物処理班の皆様

今回の見学は,二言で表現すると「難解」「困難」です.極めて難解な数式の如く.勿論,皆様を「数字」に例えている訳ではありません.失礼です.「数式」であったのは,皆様の配置(点在)です.非常に複雑な数式でした.簡単には解けない数式です.この日,洋上にいらした皆様は,横須賀水中処分隊の皆様だけではありません.この日,横須賀水中処分隊の皆様だけを見つけ出して記録した訳ではありません.何故?この日,皆様は「合同」で訓練されていたように観えました.「合同」である筈であれば(表現がくどいですが).あと,この日はかなりの強風で,高倍率のレンズを使用しても視界がブレ続け,動きを確認するのがやっとの状態,でもありました.その場では「何が何だか殆ど判らない」に近かったかもしれません.ですが,皆様は訓練なさっているのです.勿論,どのような内容の訓練をなさっていたのかは判りませんが,これまで見学させて戴いたうちでも,最も動きが大きく,規模も大きかった事は判りました.今回『てくの』投稿記録が多くなると思われます.ただ,どのような訓練をなさっているかまでは,見学者に分かりませんので,写真のみを投稿する回も出て来るでしょう.誤記・誤認を極力なくす為にも.
by wissenbrristol | 2009-06-05 04:26 | 横須賀水中処分隊

200905 横須賀水中処分隊の皆様(2)「新島行動より帰投」

【今回の投稿前に,前回の投稿に写真を1枚追加し,文章も追記致しました】
連動する各ブログ再構築中の為,半月の間,ここ『てくの』と『ぐらふぃこ』をお休みしました.再稼働させます.元の投稿ペースに戻しましょう.とにかく,記録の写真の数が格段に増えました.では,『てくの』再開第1回投稿は,ご無事に「新島行動より帰投」された,横須賀水中処分隊の皆様です.
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2009年5月『YOKOSUKA軍港めぐり』にて 海上自衛隊さん横須賀警備隊「横須賀水中処分隊」爆発物処理班の皆様

横須賀水中処分隊の皆様は,5月18〜22日まで,東京都新島にての「爆発性危険物の捜索,揚収,処分」に向かわれていました.前回の投稿は,その「新島行動における訓練」の場面でありました.

「海底から索や錘を引き揚げている写真は、浅海域において効率よく捜索を行うため基線(基準となる索)を撤収している時の当隊の訓練模様です。」

今回の投稿前に,前回の投稿を追記と云う形で再投稿しました.追記分の文章を,今回の投稿にも転載致します.
これまで,web上の資料(平成16年度,平成20年度『News Tokyo(都政新聞)』)でのみ,新島での横須賀水中処分隊の皆様の任務について知る限りでありました.何度もその資料をプリントして読み返しては,頭の中に思い描く1週間となりました.特に昨年の平成20年度の,『News Tokyo(都政新聞)』の記事を何度も読み返しました.「新島行動」は,昭和44年から始められているにも関わらず,平成20年度の取材当日1日だけで,100kgを超えるであろう爆発物が発見された事,その前年平成19年度でも410kgの爆発物が発見処分された事が書かれています.昭和44年と云えば,1969年です.今年2009年で丁度40年です.それでも,未だに?そして,今年平成21年度も,横須賀水中処分隊の皆様は,新島へ向かわれました.この投稿の場面から数日後に.何とか記録出来た訓練の場面.距離はありましたが,それでも,これまで「全く知らなかった」「観えて来なかった」状態とは違います.たった2枚の写真(前回の投稿)であっても,実際に,命にかかわるやもしれない大変危険な任務にあたられる方々に接する事が出来た(訓練を見学する事が出来た)のは,大きな前進です.「全然知らないけど,どこかの誰かがやっている」と云う漠然とした感覚ではいけないのです.また,改めて写真に記録する事の大切さ,重要さを思いました.

そして,横須賀水中処分隊の皆様は,無事「新島行動」より帰投されました.今回の場面は,その直後です.皆様のお姿を拝見し,大変安堵致しました.『News Tokyo(都政新聞)』の記事にも書かれているように,横須賀水中処分隊の皆様を写真撮ってブログを書く事ぐらいしか出来ない新米見学者が「心配」するのも,逆に失礼なのかもしれませんが…

「 水中で求められる、あらゆる事案が彼らのテリトリーだと聞くが、水深50mを超える海中で作業することも求められるその仕事内容に、改めてこのプロフェッショナルな集団に我々が守られている事を実感する。

 彼らの仕事は、何も爆発物の処理に止まらず、およそ水中であればすぐに対応を求められる15名からなるプロ集団なのだ。」


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2009年5月『YOKOSUKA軍港めぐり』にて 海上自衛隊さん横須賀警備隊「横須賀水中処分隊」爆発物処理班の皆様

今回の平成21年度「新島行動」においては…

「今年度は約400kgの砲弾類を揚収しました。揚収した物件については現在陸上の弾庫にて保管中であり、後日爆破処分する予定です。」

記述が重複しますが,新島での「爆発性危険物の捜索,揚収,処分」は昭和44年から実施されているそうです.今年で丁度40年.未だ「続いて」いるのです.横須賀水中処分隊の皆様が続けられているのです.では,新島は危険な場所?そうではありません.何の為に,横須賀水中処分隊の皆様が営々と長きに渡り,毎年新島に向かわれているのでしょう.それは,「安全な」「安心な」海に変える為に他なりません.大変美しい新島の海が安全である為に.事実,矛盾するような事を書きますが,昨年8月2日まで,「水中処分隊」「水中処分員」「EOD員」の名称・存在を全く知らなかった事,また新島は行った事がないけれど,大変美しい海と自然に囲まれた素晴らしく魅惑的な島,と云う認識は,昭和44年以降,「安全な場所」であるからではないでしょうか.

時として,自らの命を賭けて「護ろう」としてくれる方々がいらっしゃる事を,あまりに私たちは知らな過ぎると思うのです.そのような方々の存在は漠然と判っていても,そのお一人お一人に接する機会が少ない為に,「どこか遠い存在の人たち」になってしまっていませんか?と書いている自分も,昨年までは,そうであったのです.だからこそ,出来る限り,距離を近づけたい.繋ぎたい.失敗繰り返し,でも,見学を続ける.記録を撮り続ける.それが,これまで,「全然知らなかった一人」に出来る事.微力であっても,積み重ねれば,厚みが出て来る筈です.今一度,前回投稿追記分を今回の投稿にも加筆転載します.

今回投稿が約半月間空いたのは…この『てくの』の投稿は,時として,とても難しいと云う事もあります.これまで,自分が歩んできた分野ではなかった為,殆ど判らない状態から,何とか調べ,学び,考える必要がある為です.決して,安易に投稿出来ないのです.拙い投稿ではあるかもしれませんが,これが残念ながら,多くの「世間一般人」の認識レベルなのです.「活字離れ」が云われて久しいご時世.非常に正確に詳細に文章のみで解説してあったとしても,読まれなければ伝わりませんし,「世間一般人レベル」から高い位置になります.このブログを開設している,まだまだ知識よちよちの頼りない新米見学者が少しずつ「前進」して行く課程において,より多くの「これまで全然知らなかった方々」も共に,少しずつ「前進」して下さる事を願っています.こんな事を書くのも,おこがましいのかもしれませんが…敢えて.

写真,若干粗いですね.今回より,高倍率のレンズにて強引に距離を引き寄せている為と,霞がかった天候によるものです.何とか鮮明にしたいのですが…せめて,「もっと光を!」.
by wissenbrristol | 2009-06-02 01:03 | 横須賀水中処分隊

200905 横須賀水中処分隊の皆様(1)曳く〜6月1日追記

【6月1日追記:写真を1枚追加し,文章も追記致しました】
「出発」の1月から,一気に「直近」の5月の記録にて投稿しましょう.現在,投稿順は時系列ではありません.その時々の流れにおいて,適切と思われる記録にて投稿してゆきます.今年に入ってからの記録を現在,3つのpartに分けています.「ver.01」は1〜3月.「ver.02」は4月.そして,5月で「ver.03」.開始に相応しい場面です.
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2009年5月13日『YOKOSUKA軍港めぐり』にて 海上自衛隊横須賀警備隊「横須賀水中処分隊」爆発物処理班の皆様

近いようで遠い百入茶の海に横須賀水中処分隊の皆様.背後の海岸には粉々に砕けた海のかけらたち.「百入茶」とは,「幾度も染浸す意味で、幾重も染重ねた濃い紫褐色」.その海から何かを引き揚げようとなさっているように観えます.「力」,「人の力」,「重ねる力」,「技術」を思う場面です.前回の投稿で「今年の初心」に戻りましたが,今回は更に遡り,「初心」を顧みる場面でもありました.日々を生きてゆく為には,前を向き進むべきですが,時として(何かに迷う時など),振り返る事が必要です.まさに4月の終わりは,そうでした.何故,横須賀水中処分隊の皆様の記録を撮り続けようと思ったのか.何故,もっと横須賀水中処分隊の皆様を知りたいと思っているのか.それは…

「人の力」

このブログは個人のローカルディスク上の日記ではありません.詳細に書き記せば,いくらスクロールしても終わりのない投稿になってしまいます.敢えて一言で「人の力」.それは幾度も染み浸し繰り返される訓練の上に成り立つ高度な技術.その高度な技術が織りなされてゆく訓練を見学出来る機会など滅多にありません.数々の「見学」がありますが,『YOKOSUKA軍港めぐり』において,例え1便の見学時間は短くとも,幾度も乗船すれば良いのです.私たち見学者が見学している数分の何万倍も長い時間と力を費やして,横須賀水中処分隊の皆様の高度な技術が継承されているのですから.この記録写真の1枚から,改めて新米見学者が感じた事であります.まだまだ全然追い付けていませんが,「追い付けていない」を免罪符にするつもりは毛頭なく.また,皆様との距離(見学)は少しずつ近くなって来ていますが,それでもまだ「遠い」です.綱を曳く如く,今少し「曳き寄せる」必要があります.撮影者の技術の更なる向上と性能の向上.技術の向上は一朝一夕とは参りませんが,性能の向上は今日にでも解決可能です.

また抽象的な事を書いていますか?少し無理をして疲れが蓄積されているようです.投稿したい記録が多々あるのですが,時間が現在足りません.あと2日.

【これより6月1日追記】
横須賀水中処分隊の皆様は,5月18〜22日まで,東京都新島にての「爆発性危険物の捜索,揚収,処分」に向かわれていました.今回の投稿は,その「新島行動における訓練」の場面でありました.
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2009年5月13日『YOKOSUKA軍港めぐり』にて 海上自衛隊横須賀警備隊「横須賀水中処分隊」爆発物処理班の皆様

「海底から索や錘を引き揚げている写真は、浅海域において効率よく捜索を行うため基線(基準となる索)を撤収している時の当隊の訓練模様です。」

これまで,web上の資料(平成16年度,平成20年度『News Tokyo(都政新聞)』)でのみ,新島での横須賀水中処分隊の皆様の任務について知る限りでありました.何度もその資料をプリントして読み返しては,頭の中に思い描く1週間となりました.特に昨年の平成20年度の,『News Tokyo(都政新聞)』の記事を何度も読み返しました.「新島行動」は,昭和44年から始められているにも関わらず,平成20年度の取材当日1日だけで,100kgを超えるであろう爆発物が発見された事,その前年平成19年度でも410kgの爆発物が発見処分された事が書かれています.昭和44年と云えば,1969年です.今年2009年で丁度40年です.それでも,未だに?そして,今年平成21年度も,横須賀水中処分隊の皆様は,新島へ向かわれました.この投稿の場面から数日後に.何とか記録出来た訓練の場面.距離はありましたが,それでも,これまで「全く知らなかった」「観えて来なかった」状態とは違います.たった2枚の写真であっても,実際に,命にかかわるやもしれない大変危険な任務にあたられる方々に接する事が出来たのは,大きな前進です.「全然知らないけど,どこかの誰かがやっている」と云う漠然とした感覚ではいけないのです.そして,また,改めて写真に記録する事の大切さ,重要さを思いました.

今回の投稿を【追記】と云う形にした事,そして,半月の間が空いたのは,こちら『てくの』の投稿は,時として,とても難しいと云う事もあります.これまで,自分が歩んできた分野ではなかった為,殆ど判らない状態から,何とか調べ,学び,考える必要がある為です.決して,安易に投稿出来ないのです.拙い投稿ではあるかもしれませんが,これが残念ながら,多くの「世間一般人」の認識レベルなのです.「活字離れ」が云われて久しいご時世.非常に正確に詳細に文章のみで解説してあったとしても,読まれなければ伝わりませんし,「世間一般人レベル」から高い位置になります.このブログを開設している,まだまだ知識よちよちの頼りない新米見学者が少しずつ「前進」して行く課程において,より多くの「これまで全然知らなかった方々」も共に,少しずつ「前進」して下さる事を願っています.
by wissenbrristol | 2009-05-15 03:07 | 横須賀水中処分隊

水中処分母船YDT03号さんと災害派遣

前回の投稿にて,昨年8月2日の海上自衛隊横須賀地方総監部一般開放「水中処分隊展示」の連続投稿が完了しました.タイトルは連続投稿の「最終回」としましたが,こちらのブログは最終回ではありません.まだまだ記録投稿は続きます.連続投稿完了後,初めての投稿は水中処分母船YDT03号さんと災害派遣について.
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2009年3月18日(水)『YOKOSUKA軍港めぐり』にて 海上自衛隊さん水中処分母船YDT03号さん

この日,ようやく海上を航行されている水中処分母船YDT03号さんの姿を撮る事が出来ました.たくさん写真はありましたが,今回の投稿では敢えて横浜の遠景…ベイブリッヂが写っている写真を選びました.意味があっての1枚です.

そろそろ1ヶ月が経過しようとしていますが,まだまだ寒かった頃.3月10日の深夜,伊豆大島沖でパナマ船籍貨物船と韓国船籍貨物船の衝突事故が起きました.韓国船籍「ORCHID PIA」も乗組員16名もの方々が行方不明となりました.夜が明けて午前10時.災害派遣要請により,横須賀からは海洋観測艦「わかさ」,水中処分母船YDT03,掃海艇「つのしま」が行方不明船舶捜索に向かいました.テレビ等での報道は2日のみ.後の状況は私たちには殆ど判りませんでした.防衛省site内の「報道資料」を閲覧するより他はありません.艦艇での捜索が夜間も続けられた事,翌日午后になって,掃海艇「つのしま」及び「水中処分母船が発見した救命艇等を3管本部に引き渡し,までは判りました.ですが,どうのような状況であったのかは,私たちは知る事が出来ませんでした.

そして,それから約1週間が経過.この日は,横須賀に護衛艦「ひゅうが」さんが入港される事もあり,いつものように『YOKOSUKA軍港めぐり』に乗船した際,水中処分母船YDT03号さんが横須賀消磁所方面から戻られるところを通過する事が出来ました.そして,帰宅後,3月10日の災害派遣についての状況を教えて戴く事が出来ました.横須賀水中処分隊の皆様の連続投稿の際にも転載させて戴きましたが,改めて.

「当日は、天気が良かったものの風浪があり、救命筏の曳航は至難でした。救命筏の一部が破損しており、80%以上が水没する状況下で無理な曳航はできず、曳航速力が3kt(時速5km程度)で約20時間かけて横浜まで回航しました。」

今回の写真を選んだのは,「よこすか」と共に横浜の遠景=ベイブリッヂが写っていた為です.時速5km程度で,今にも壊れてしまいそうな救命筏を約20時間もかけて,このベイブリッヂまで運ばれたのです.横須賀から横浜ではありません.大島沖から約20時間です.本当に大変な事です.その前には…

「我々、処分隊員(EOD員)の主たる任務は「海上交通の保護に寄与するため爆発性危険物を除去すること」でありますが、潜水技能および、処分艇(ゴムボート)操法の技能の高さからこのような災害派遣で出動することが多々あります。今回は、現場海域で多数の漂流物の回収と救命筏に曳航索を取り付ける作業を行いました。」

『別館』にも投稿しましたが,一体何処に海の底があるとも知れないのに,風も波も私たちが想像する以上である筈なのに,まさに「人の手」で漂流物の回収や救命筏に曳航索を取り付ける作業が行われるのです.勿論,自分に直接関わりのない事として,知らずに過ごしてしまっても誰にも非難はされませんが,昨年初めて「横須賀水中処分隊」の皆様の存在を知り(あまりに失礼な見学者でした),ブログに投稿しているのに,けろッと何も知らないと云うのでは,失礼無礼無知の上塗りです.それに,このような大変危険で重要な活動をされている事を,私たちが知らないと云うのは,「どうなんですか?」と強く思うのです.

今回の横須賀水中処分隊の皆様の災害派遣について,初めて「現在進行」で判ったと云う事もありました.それまでは,今までのご活動実績を追いかける形でしたので.「どこかで誰か(自分の知らない誰か)が捜索活動をしている」と云う漠然とした認識ではなく,『YOKOSUKA軍港めぐり』にて,こうして実際に自分の目で水中処分母船YDT03号さんを見学する,横須賀水中処分隊の皆様が訓練されているところを見学する事によって,少しずつでも「現実」を実感出来ていくようになれば…と思うのです.
by wissenbrristol | 2009-04-06 00:56 | 横須賀水中処分隊

20080802 横須賀水中処分隊展示(34)最終回

折しも,年度替わりの3月末日となりました.昨年8月2日に行われた海上自衛隊横須賀地方総監部一般開放「横須賀水中処分隊展示」の連続投稿も今回が「最終回」となります.弱輩記録者現段階渾身の1枚.
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2008年8月2日(土)海上自衛隊横須賀地方総監部一般開放 水中処分隊展示+『潜水員・EOD員になるには』

モニタ解像度によっては,全体を表示出来ないかもしれませんが,敢えてオリジナルサイズで投稿します.この日が全ての「始まり」(これまでの無知な弱輩見学者の経緯は,今回の投稿がとても長くなりますので省きます).その遅過ぎた「始めの一歩」.画像に使用させて戴いた『潜水員・EOD員になるには』の図表は,「掃海隊群司令部水中処分班」のページに掲載されています.そのまま転載するには許可を戴かないとなりません.講義を学生がノートに書き取るに同じく,自分で作成してみました.こうして1段階ごとの課程を自分の手で画像作成していく事で,水中処分員に至るまでの難しさ,厳しさを少しでも…少しでも,ですが学ぶ事が出来れば…と.そして,先日とても大事な事を教えて戴きました.水中処分員の方々の「任務」についてです.wikipediaにも記述がありますが,水中処分隊の方に教えて戴く事が,何より「真実」です(wikipediaの記述を信用していないと云う意味ではなく).

「我々、処分隊員(EOD員)の主たる任務は「海上交通の保護に寄与するため爆発性危険物を除去すること」でありますが、潜水技能および、処分艇(ゴムボート)操法の技能の高さからこのような災害派遣で出動することが多々あります。」

「このような災害派遣」とは,3月10日に派遣要請のあった「大島沖における行方不明船舶捜索に係る災害派遣」を指します.

昨年8月2日の「横須賀水中処分隊展示」の後,記録写真をブログにその時投稿して,それで「終わり」にしてはならない,と強く思いつつも,殆ど水中処分隊さんの事が判らぬ日々が続きました.何とか限られた公的な資料で勉強しました.少しずつ少しずつ判り始めた水中処分隊さんのご活動,これまでの実績.そして,現在は『YOKOSUKA軍港めぐり』にて,横須賀水中処分隊の皆様の「日々の訓練」を見学出来る機会にも恵まれています.私たちは,もっと知っておかなくてはならないのです.昨年8月2日の「横須賀水中処分隊展示」の投稿は,今回で完了となりますが,『YOKOSUKA軍港めぐり』や一般開放にて,横須賀水中処分隊の皆様の「日々の訓練」を見学出来る機会がある限り,見学・勉強・記録は続きます.この投稿が横須賀水中処分隊の皆様の「最終回」ではありません.既に『ぐらふぃこ』にて,現在進行の横須賀水中処分隊さんの投稿が同時進行しています.今回の投稿は,昨年8月2日の「横須賀水中処分隊展示」の最終回です.連続投稿最初の画像を改めてもう一度.
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2008年8月2日(土)海上自衛隊横須賀地方総監部一般開放 水中処分隊展示

8月2日編最終回用に一部修正しましたが,この「25の場面」は動かせません.「ここに始まる」です.あまりに遅過ぎた出発ではありますが.今夜はとても長い投稿になっておりますが,この連続投稿の間に知る事の出来た水中処分隊さんのこれまでのご活動実績も改めて転載させて戴き,8月2日編連続投稿を完了と致します.昨年8月2日の晴天猛暑の折,「水中処分隊展示」をして下さった横須賀水中処分隊の皆様,無知な弱輩見学者にコメントを下さったコンバット・ダイバー様,改めて御礼申し上げます.有り難うございました.

「掃海隊群司令部水中処分班」ページの「EOD員の活動実績(抜粋)」+
▼父島における爆破処分『父島(宮之浜)爆破処分』

▼東京都新島での恒例の不発弾処分『続く新島での戦後処理』

▼41.2.4 羽田沖に全日空機が墜落、救助活動
▼57.2.9 羽田沖に日本航空機が墜落、救助活動
▼5.7.12 北海道南西沖地震災害に対する災害派遣(8.12まで)
▼3.6.5 ペルシャ湾派遣部隊、クウェート沖で掃海作業(9.11まで)処分機雷数34個のうちEOD処分29個
▼8.10.1 屈斜路湖遺棄弾の引き揚げ作業(24日まで)
▼11.9.22 横須賀水中処分隊に第1級賞状(270トンに及ぶ爆発物処理)
▼14.10.1 インド洋派遣海上支援部隊へのEODTの派遣(3ヶ月交代で継続中)

▼16.5.25 横須賀水中処分隊 新島での爆発性危険物の捜索、処分(5.29まで)
▼19.7.30 横須賀水中処分隊 父島(宮之浜)爆破処分(8.31まで)


直近の2009年3月10日伊豆大島沖での貨物船同士の衝突事故における横須賀水中処分隊の皆様の災害派遣の記録を追記したいところでありますが…こちらは,大変困難な状況であった事を教えて戴けました.今回の投稿にて一部転載させて戴きましたが,『水中処分母船YDT03号さんと災害派遣』として,改めてこちら『てくの』にも投稿致します.
by wissenbrristol | 2009-03-31 01:38 | 横須賀水中処分隊